戦前、戦中、父と祖父が上海、母方の曽祖父が台湾に住んでいたこともあり、親戚のように仲良くお付き合いしていたご近所の華僑のご家族の影響もあり、我が家では古くから食べられている蒸し鶏。時に丸鶏だったり、骨つきもも肉だったり、蒸すことすらしないでもも肉を茹でただけだったり、それでも、いつもたっぷり香味だれと山のような白髪ネギに煮えたぎったごま油をジュッとまわしかけて、香菜(中国読みだどシャンサイ、今はタイ料理ですっかりパクチーという名で通っていますね)を山盛り。しかしパクチーが安定的に手に入るようになったのは最近のこと。この葉っぱを手に入れるために、どれだけ苦労したことか!まず、売っているところは横浜中華街の市場通りにあった八百屋さんだけ。ある時、その八百屋さんに種を分けてもらってからは毎年、家庭菜園でパクチー育てていました。今ではスーパーで買える!常に冷蔵庫に入ってる!なんて素晴らしいことなんでしょう。母の時代は大きな蒸し器にお皿を入れて長い時間かけて鶏肉が柔らかくなるまで蒸しあげていましたが、私は簡単に圧力鍋で柔らかくしてしまいます。そういえば、このお料理、最近仲良しの素敵ご夫婦がなさっている無国籍レストランでいただけるんです。時々お邪魔すると必ず頼んでしまいます。我が家じゃないところでも食べられるんだ!とちょっと嬉しいのです。
材料
A
- 骨つきもも肉 2本
- 日本酒 大さじ2
- 長ネギ青い部分 1本分
- にんにく 2片 潰す
- 生姜スライス 5枚
- 塩、胡椒 適宜
- 水 適量
香味だれ
- お醤油 30ml
- みじん切り長ネギ 小さじ2
- みじん切り生姜 小さじ1
- すりおろしにんにく 小さじ11/2
仕上げ
- ごま油 大さじ3
- 白髪ネギ どっさり
- パクチー お好みで
準備
- Aの材料をビニール袋に入れてもみ込んでおく。
- 香味だれはあらかじめ混ぜておく。
作り方
- Aの材料とひたひたの水を圧力鍋に入れる。
- 圧力は高圧で時間は10分、完全に圧力が抜けたら、鶏肉を取り出してお皿に盛る。
- 香味だれをまわしかけ、白髪ネギを盛る。
- 小鍋でごま油が煙が立つくらいまで熱する。
- 3の白髪ネギに4で熱したごま油をジュッと音がするうちにまわしかける。
- 最後にパクチーを盛る。
アドバイス*塩味が足りないようならば、」圧力鍋に残っている鳥のスープ50mlくらいに塩か顆粒チキンスープを足してよく溶かしてから、まわしかけると良い。
アドバイス2*夏場は鶏肉を冷たくしてから頂くのも美味しいです。
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